奄美の西村公一さんと一緒に行うモノづくり大島紬『あまみーいろ』。
雑誌の取材や映画でも取り上げて頂いたこともあり、認知度もかなり上がってきました。
この大島紬は通常の大島と異なり、色彩に拘りを持って制作。
このインタビューを見ると染めへのこだわりが伝わって来ると思います。
◼︎西村公一の世界vol,1
https://youtu.be/H24QUFyGWQ4
帯のモノづくりに『色』は重要な要素です。
当然、帯の機屋として、このあまみーいろの糸で帯を作ろうと今までやってきました。
様々な織組織、糸の種類、糸の使いどころ。
結果は普通の糸を使うよりも少し良い感じに上がるかどうか・・・。
正直、ここで使うには染め糸が勿体無い。
そんなモノづくりでした。
今回、完成した帯の織組織は600綟織。
透け感のある織物です、糸はループ糸、りんぐに近い糸。
そして、使用する場面も地全面につかい、あまみーいろの柔らかな色が全体に表現できています。
そして、この糸で織った草木染めの色が光の透過具合で変化する。
特別な帯に仕上がりました。
他にも糸使いを削ぎ落とし、徹底して軽く。
重さも160g弱、とにかく軽くフワッとした帯となっています。
糸は手で染めるため、しかも特殊なループ糸ですので、一つのロットで染められる量はごく僅か。
帯に直すと、最大2本程度しか織れませんので、限定品となります。
今回はお太鼓にフクギ、
お腹部分などベースにしーぎ。
二つの草木染めで構成された帯です。
地紋には、西村絹織物の龍郷柄を織り成しました。