昨年から特に行うことの多い抜染。
字の通り、色を抜いて表現する仕事です。
染めても抜染でも結果、素敵に仕上がるか?
それが大事です。
なのは分かっていても、抜染には仕上がりの読めなささが魅力です。
簡単にいうと、白生地を黒に染め、その後柄で抜染。
抜染した部分は元の生地の色にはならず、何かしら残ります。
この色は狙っていてもできないため、
予想以上に良い、悪い、近い。
そして、そこからさらに、もう一つ二つ手を入れるため、
最初から完成を予想していても、途中で方向を修正する必要がある。
この緊張感がなんとも言えません。
今日の写真は、織で縞柄をつくったものを唐草で抜染。
縞部分は織のため、そこは変化しつつ、
抜染自体の抜ける色、ここの部分がこのモノづくりの核に。
薄地だったら、濃い地だったら、それぞれが変わってくるのが面白い。
今回は予想とは違っていても、かなり良い仕上がりになりました。
こういうモノづくりですので、同じものは一つとしてできません。
小物で言えば、防染糸もそれに近いかもしれません。
◼︎防染糸帯揚げ
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