抜染のモノづくり

抜染のモノづくり

昨年から特に行うことの多い抜染。
字の通り、色を抜いて表現する仕事です。

染めても抜染でも結果、素敵に仕上がるか?
それが大事です。

なのは分かっていても、抜染には仕上がりの読めなささが魅力です。

簡単にいうと、白生地を黒に染め、その後柄で抜染。
抜染した部分は元の生地の色にはならず、何かしら残ります。

この色は狙っていてもできないため、
予想以上に良い、悪い、近い。
そして、そこからさらに、もう一つ二つ手を入れるため、
最初から完成を予想していても、途中で方向を修正する必要がある。

この緊張感がなんとも言えません。

今日の写真は、織で縞柄をつくったものを唐草で抜染。

縞部分は織のため、そこは変化しつつ、
抜染自体の抜ける色、ここの部分がこのモノづくりの核に。

薄地だったら、濃い地だったら、それぞれが変わってくるのが面白い。

今回は予想とは違っていても、かなり良い仕上がりになりました。

こういうモノづくりですので、同じものは一つとしてできません。

 

小物で言えば、防染糸もそれに近いかもしれません。

◼︎防染糸帯揚げ
https://senpukuya.jp/products/obiage-118?_pos=2&_sid=defe4cfa9&_ss=r

https://senpukuya.jp/products/obiage-86?_pos=1&_sid=defe4cfa9&_ss=r

ブログに戻る

コメントを残す