◼︎雑談コーデ#53-後編/動画はこちら
https://youtu.be/5Ddde__Llo
3本目の帯は本袋から。
本袋は表と裏を同時に製織する、最近では珍しい織り方。
世間の大多数である縫い袋、表と裏を別々に織り上げてから、縫製して一本の帯にする。
織り方と違い、帯一本としての一体感が特別な織物。
また地部分には和紙をつかった箔を通しているため、表現力としても優れた織物。
今回は波の様な幾何学文様デザインの本袋を合わせています。
着物と帯が意外なほど調和が取れています。
最初にいれる小物は、帯締めに唐組の新色。
https://senpukuya.jp/products/obijime-218
ピンクが立った優しい配色の組紐です。
それと定番帯揚げの防染糸流水。
https://senpukuya.jp/products/obiage-118
無難というか、デザインも帯の雰囲気を受けて上品な流れが作れています。
そして、この場合万人受けはしないかもしれませんが、効き色として刺繍の南蛮七宝文様。
(最近では制作してくれる職人が減り、今は制作が停止中の帯揚げ)
唐組の柔らかい色とは離れて、目が帯揚げに惹きつけられると思います。
着物がこの色なので、帯揚げでもこれくらいの色を入れても外しません。
4本目はりんぐ紹巴織(新作)
この帯は紹巴織の新しい形を模索する中から生まれました
緯糸に、通常の絹糸のほかに引箔やりんぐ糸を織り込んでいます。
そうすることで、帯地の風合いの変化、重量面も軽く仕上げることができました。
また柄部分に箔を使うことで、色の奥行き、地部分と比較して全体に透明感も。
このシリーズは、現在柄のみ。これからの新しいモノづくりの一つです。
帯締めには、綾竹遠州経巻 1本独鈷。
帯の中にはない色目ですが、効き色までは外さない色。
全体のバランスを崩さず、着慣れた着姿を作ってくれそうです。
こちらは新しい帯締めを入れてみました。
金糸が入って組み上げています、帯にも箔が入っているので、共鳴するような組み合わせ。
帯揚げは反対に、南蛮七宝でカジュアル。
やはり全体では着物を着慣れた雰囲気が漂ってきます。
このカゴ絞り・赤/無地自体がそういった空気を持っているため、
これぐらい個性を立たせても面白いかもしれません。
今回の雑談コーデでは、前編後編で4本の帯と合わせました。
一応、季節柄バレンタインデーを意識して、赤でしたが、
着物を着慣れた雰囲気も漂っていますので、さまざまな帯を合わせたお洒落着として素敵ではないかなと思います。
次回は、どんな着物が出てくるか、今のところ分かりませんが、
薄い地色の上品な着物かなぁ・・・と個人的には考えています。