Youtube上で着物や帯、小物をつかってコーディネート動画をUPしています。再生回数は多い時とそうで無い時と大きな差がありますので、まだまだ定着はしていないと思います。
ただ、普段の仕事ですることを多少体裁を整えて、カメラを回す(言葉使いには多少気をつけて)だけですので、そこまで負担なく続けられています。
詳細な台本等はありませんので、説明不足な箇所等もありますので、文章としてフォローしたいと思います。
動画も合わせてご覧頂けると嬉しいです。
今回は【雑談コーデ#47】より
→ https://youtu.be/NYGNVbzzrn8?si=le03ReyUa6CDseLU
【iKat八寸名古屋帯 × 染織工芸むつろコラボ小紋】
着物/染織工芸むつろコラボ横段小紋
10月の着物ショーに向けて制作した一枚。この配色ともう一色、染めています。 その一反は登場する予定です。
シンプルな横段柄ですが、反物に近づくと単なる横段では無いことに気がつきます。
この反物には2つの絞り技法を使用しています。
カゴ絞りと桶絞りを併用
白地部分を単なる無地にするのではなく、少し霞のようなぼかしを入れて奥行きをつくる←そこはカゴ絞りを施しました。
カゴ絞りの工程動画
→ https://youtu.be/Yhacf6_EByA
色の染め分けは、桶絞りを施しています。見た目通りの桶を使い、染めない部分は桶の中に生地を入れ、染色部分は桶の外へ。桶ごと釜に入れて染色します。
桶絞り工程動画
→ https://youtu.be/cF6ZRkktJMc
すごく手間が掛かります。
その代わり、シンプルだけれども何か手に取りたくなる奥行きを持った反物になりました。
横段を繋げるか、互い違いにするかの仕立て方法で、雰囲気も大きく変わりそうです。
今回の着物地では、夏単衣を中心に着ることができる、上質で薄手の白生地を使用しています。そのため、基本は夏単衣、実際のところは真冬を除く期間に着れる、季節感も長い反物です。薄手ながら、着物、羽織どちらでもおすすめですが、今回は着物のつもりでコーディネート。
ちなみに、ショーの時はこの絞りを甘くして、敢えて色と色の間をガタガタに味を強調して表現してみました。
帯はiKatの名古屋帯/異文格子帯
経糸に工夫を持たせて、オールシーズン使える織物が異文織。総紗縫よりは透け感が少なく、ボリュームを作ることができる織組織です。この帯は八寸名古屋ですが、麹塵染シリーズなどの袋帯としても、とても人気。
この八寸帯は最近製織しはじめ、袋帯バージョンよりも地面部分に糸を通し、しっかり目に張りを持たせて制作。糸使いに工夫も行い、また裏地が無い分非常に軽く結べる帯になっています。
格子柄とシンプルですが、こちらも着物と同じく、多くの緯糸を通し工夫を持たせているため、製織には非常に時間が掛かります。複雑な織組織のため、思った通りに糸が発色しないこともあり、一つの配色を作るために莫大な試行錯誤の上に成り立っている帯。
その分、糸が合わさり色も柔らかく、着物に合わせ易い帯とも言えます。
最近は、南蛮七宝文様バージョンも製織。283gととても軽くこれからの帯として楽しみにモノづくりを進めています。
◼︎まず帯揚げにケルティック柄を合わせる
ケルティックの帯揚げ
→ https://senpukuya.jp/products/obiage-148
となみ織物の定番、ケルティックシリーズの帯揚げを最初はコーディネート。シンプルな文様のため、生地もストレート。糸が良く織も腕の良い職人にお願いした上質の白生地を使用。そこに染め職人が地を染めたあと、型を置き、柄部分に色を入れて染色。少し改まったお席にも使えるように、色も優しく配色した使い易い帯揚げです。
◼︎四分矢羽2Wayをカジュアルに合わせる。
四分矢羽2Way
→ https://senpukuya.jp/products/obijime-92
仙福屋オリジナル配色の帯締め。房はミシン房で仕上げているため、通常の帯締めとしても帯留を通しても使える2Way仕様。配色はとなみ織物の中堅スタッフが時間を掛けて、入念に配色。帯締め単体で見るよりも、写真動画のように実際に入れると、その良さがわかる帯締めです。
◼︎松皮染の帯揚げを合わせる
元々は帯の柄を元に起こした型で染める着物からスタート。
松皮染染色動画
→ https://youtu.be/6wNOhJuhA_c
その型を職人も同じく、帯揚げとして染め上げたのものが松皮染の帯揚げ。絹の白を地色にそのまま使い、上へ型を2枚入れて染め上げたプレミアム帯揚げになります。
カジュアルな着姿にも品よく合わせることができます。
松皮染帯揚げ
https://senpukuya.jp/products/obiage-198
◼︎羽織を追加/南蛮七宝無双紗(限定色)
無双紗の南蛮七宝。
蝉の羽の透け感を元に制作した紗。この上から染めと抜染を駆使して作り上げた南蛮七宝文様の反物になります。この配色に関しては3反物のみ限定で染色。
羽織には1反目はどんな着物とも相性の良い濃い地をお勧め致しますが、2反目にはこの薄地もおすすめです。
余談として、数年前までは男性の着姿にこの透け感はあまり認められていませんでした。それが暑さ時代と共に、だんだんと男性へも浸透しています。
【雑談コーデ#47】より
https://youtu.be/NYGNVbzzrn8?si=le03ReyUa6CDseLU