縦と経、横と緯のこと。

縦と経、横と緯のこと。

新着商品に【オールシーズン帯揚げ】銀糸入り縦縞織分け無地をアップしました。



帯揚げについて詳しくは後ほどなのですが、ページを編集していて、ふと頭の中に「経糸」という言葉が浮かびました。


(機にかかっている状態の経糸)

織物の世界では、縦方向に張られた糸を「経糸(たていと)」、横方向に行き来する糸を「緯糸(よこいと)」と呼びます。

読みは「たて・よこ」ですが、漢字だと「経・緯」。
漢字の意味で見てみると
・経(けい) … まっすぐ通る筋、基本となるもの
・緯(い) … 横に渡る糸、補助的に交差するもの
といった意味を持ちます。

「経緯(けいい/いきさつ)」という言葉があります。
物事の縦と横の流れ——つまり時間の積み重ねと、そのときどきの状況——が交差したところに、ひとつの出来事の「いきさつ」が生まれます。

また地図の「経度・緯度」も同じ字を使います。
地球を格子状に区切る縦線と横線。
織物の構造が、そのまま世界を測る座標になっているのです。

今回新しく登場した、銀糸入り縦縞織分け無地は、その「経」の方向——縦に縞が走る一枚です。
片側を縞柄、もう片側を銀糸を織り込んだ白生地に、となみ帯の中間色をもとに染め上げた仙福屋オリジナル。


銀糸が無地に溶け込み、光の当たり方によって表情を変えるのが特長です。
透けすぎない適度な透け感で、オールシーズン対応しており、付下げから紬まで幅広く合わせやすい帯揚げです。


「経」の字が名前に入った織組織を使ったバッグもあります。
【600経紬のふわふわバッグ】モノトーン市松柄です。



経糸に紬糸を用いて織るこの織組織は、その素材感とフワッとした質感がこの帯地にしかない独特の良さで人気です。


同じく経紬の帯地なのが、【600経紬縞の角帯】真綿紬/献上柄・藍色です。

自分でも結んでいる角帯になりますが、使えば使うほど馴染んでくるのを感じられます。
経に白の縞、地色に藍色ですっきりと使いやすく、つい出番が増えるのがこの角帯です。


経糸は、織り上がったあとも生地の縦の骨格として残り続けます。
使えば使うほど馴染んでくる——角帯のそんな感覚は、経糸の性質そのものかもしれないな、とふと思いました。


【この記事に登場した商品】

【オールシーズン帯揚げ】銀糸入り縦縞織分け無地 https://senpukuya.jp/products/obiage-271

【600経紬のふわふわバッグ】モノトーン市松柄
https://senpukuya.jp/products/bag-fu-30

【600経紬縞の角帯】真綿紬/献上柄・藍色
https://senpukuya.jp/products/obi-ka-8

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記事執筆者 / スタッフ中村

となみ織物の中村です。