キリムの想いを、帯に。

キリムの想いを、帯に。

6月も半ばを過ぎて、そろそろ単衣から夏物へと変わる時期。
帯も夏帯が活躍するシーズンです。

となみ織物には、オールシーズン結べるタイプが増えましたが、その中でも、元祖でもあり根強い人気があるのが総紗縫です。
今回は、その総紗縫の中から、KILIM(キリム)シリーズについて。


このシリーズを手掛けたきっかけは、キリムの文様を帯にしたいと思ったところからでした。

キリムの文様は、中央アジアの遊牧民の文化に由来し、身を守るための魔除けや、豊穣への願い、子孫繁栄の祈りなど、さまざまな思いが込められたデザインがもとになっています。
織り手である女性たちが、日々の暮らしの中で目にした自然や、家族への願いを、その手で即興的に織り込んでいったものです。
文様にはそれぞれ意味があり、遊牧という過酷な環境を生き抜くための祈りが、幾何学的な形に込められているのです。
こうした文様にはっきりとした決まりはなく、母から娘へ伝えられながらも、織り手それぞれが自分なりの表現を加えてきました。

それらの思いを、帯にしたいと思い、なおかつ、使いやすさを考えて、オールシーズン結べる総紗縫を選びました。

ただ、当時の総紗縫は、緯糸に絹糸とともに箔を用いて織らなければならなかったので、光沢のある質感とキリムの雰囲気には違和感がありました。
そこで、箔を使わずに緯糸には絹糸だけで織ることに。
ただ、素材を変えればよいというわけではないので、試行錯誤を繰り返しました。
やっと完成したときには、ホッとしたのを覚えています。


さて、総紗縫でKILIMが織り上がると、他の織物でも試してみたくなり、紹巴織経錦(漢錦)の制作にも取り掛かりました。

実際、漢錦で織り上がった帯地のバッグがこちら。




総紗縫の帯地でつくった数寄屋袋がこちら。



最近では、八寸名古屋帯としても織られることが増えたキリム。
今、個人的に気になっているのは、異文織で織り上げた角帯です。

異文織の角帯は別のデザインのものをすでに持っていますので、こちらは次に手に入れたい候補かなと思っています。


【この記事に登場した商品】

【KILIMの丸型ボストンバッグ】漢錦/キリム文様
https://senpukuya.jp/products/bag-ma-2

【総紗縫の数寄屋袋】キリム柄vol,2
https://senpukuya.jp/products/sukiya-32

【総紗縫の数寄屋袋】キリム柄vol,3
https://senpukuya.jp/products/sukiya-35

即納品/Online限定【異文織の角帯】Kilim(キリム)文様
https://senpukuya.jp/products/obi-ka-28

ブログに戻る

記事執筆者 / スタッフ中村

となみ織物の中村です。