そもそも「帯地で日傘をつくる」、
なかなか通常しないことらしいです。
帯地は裏に糸がある、分厚い、固い・・・というイメージがあるため。
(中にはそんなものもありますが)

まず傘を制作する職人さんが受けてくれません。
失敗したら、帯地代が高い。
そんなイメージも(確かにそれは事実かも)。
ただし、ここでも総紗縫は特別な織物です。
「騙されたと思って、一度生地だけでも見て触ってください。」
というと、みなさん『これならできるかも・・・』
と門前払いをくらうことはなくなりました。
ですが、それでも慣れている生地とそうでないものとは
勝手が異なります。
そのため、制作していただくのは手が空いている、時間がある時に
ゆっくりとつくる。その条件で制作をしていただきます。

出来上がったものは、今のUVカットに優れたものと比べると
性能の面では劣りますが、帯を使うデザインや質感、透け感は最高です。
贅沢ではありますが、着物姿には特別な日傘になっています。
この時期になると、いつまで職人が作ってくれるだろう・・・
ということと、次の日傘はどのデザインの帯で作るか?
そんな前向きと後ろ向きな意見に挟まれてしまいます。
さらに、上品綟だったら、御召だったら
もう止めてくれ、と言われそうですが、帯地の質感を活かせるなら、
モノづくりを深くしたいなぁと、色んな思いも出てきます。












