文様の話をする機会を時々、頂きます。
帯や着物のデザイン。
モダンなモノも最近は多くありますが、古典文様を一部入れ込んだモノ、
アレンジしたモノ、影響を受けたモノなど、
本当に幅広く、制作されています。
特に長期間に渡り受け継がれてきた文様は、
デザイン的な表面だけを見て知るだけでは、とても勿体なく、
もう少し中まで知って頂きたい、と思うモノがあります。
それも含めてお伝えするようにしています。
『豆しぼつなぎ』
帯や着物はそんなデザインで制作されてきましたが、
それらを見慣れること無しには、外側だけを見て判断してしまい、
すべて同じデザイン(帯という形は一緒なので)に見えてしまいます。
違って見えたとしても、
面白いものにはならないかもしれません。
となみ織物の3Fの展示場には数千本の帯が展示してありますが、
全部同じに見える、みたいな表情で帯を眺めている方もおられます。
それが、文様の意味や、できれば織物の話も一緒に知るようになると、
全部同じように見えていたものが、それぞれ分離して行き、
一つ一つ独立したものに。
終盤になると、文様が文様として見えてくるようになります。

「これは七宝繋ぎ」

「これは市松」

「これは雪輪」

「これは宝相華文」。
漠然と「柄」として見ていたものが、名前と意味を持ちはじめる。
そんなに長い時間は要らず、
展示場へ入ってきた時と出ていく時、
その短期間だけでも、帯を見る目の輝きが変わってきます。
今まで気にしていなかったことが、意味を持ち始める。
どんどん分かると、さらに楽しくなっていきます。
そのためにも、どんな機会でも文様やデザインを伝えて
行けるようにしたいと思っています。













