唐長文様との出会い
会社としては40年。
個人としても20年は軽く超えた唐長さんとのモノづくり。
その取っ掛かりは『南蛮七宝』文様。
所蔵されている約650の文様の中のひとつです。

となみ織物としては、それまでに幾つかの唐長文様を帯にしていました。
私が取り組むにあたり、一旦それらを白紙に戻し、再度立ち上げすることに。
その際、最初に決めることは
取り組む一つ目の文様を決めること。
数多くの文様が置かれた和紙の中から、
ほぼ迷わず、南蛮七宝に呼ばれたような感じで、
この柄を唐長さんとの最初の文様に選ばせてもらいました。

スタートは、もちろん織りの帯づくりから。
南蛮七宝は、シンプルな文様なので、織りにするのは簡単・・・
というわけではなく、上の写真のように実は緻密に織を設計しています。
前段階の試験では、地部分に細かな縞や横段、砂子地紋など、
様々なパターンを作りました。
そして、その中で自然に落ち着いたのが、
和紙をイメージして不規則な繊維質を表現した地紋。
これらは三色の色糸を上下することで表現しています。
そして文様部分は微かな陰影を付け、
できるだけスッキリ織り上がるように設計しています。
この文様に関しては、まず帯として、着物に合わせても◎。
御召で着物を織り上げ、他の帯と合わせても◎。
と色んなものと親和性があります。
さらに配色を変えることで、全く別の表情を示します。
たとえば薄地と濃い地色とでは、文様の性格が変わってみえます。
関わり始めて何年も経ちましたが、今でも作り込み甲斐のあるデザインだと思います。
最初は紹巴織から
ちなみに、最初に制作したのは『紹巴織』。
そこから試行錯誤しながら、総紗縫、経紬、しぼ織、千寿錦、上品綟、夏しぼ。
さらに着物では、御召、大島紬、有線ビロードなど。
こちらも多岐にわたる織物を作っています。
ほとんど全種類の織組織や着物で一旦は制作したくらいです。
◎小物
◼︎絹の名刺入れ














