仙福屋で制作する帯揚げ、最近は着物を染める職人への依頼が増えました。帯のデザインを着物へ持ってくる、松皮染と同じように感じです。
今回はお客様からの依頼、『象の行進の帯デザインを帯揚げに欲しい。』をキッカケにスタートしたモノづくりになります。
象の行進/袋帯
→https://senpukuya.jp/products/obi-fu-17
最近は型をつくるのであれば、帯揚げだけでなく、襦袢もつくれるように、具体的には型のサイズを広く(襦袢巾)制作しておく。
そのために着物と同じ染め工房と一緒にモノづくりをすることが増えました。
幅を襦袢の生地巾にするだけのことですが、帯揚げの柄出しを考えると、単純に広げるだけではいかず。襦袢・帯揚げともに美しい柄付け(今回の場合は柄のサイズ)を考えます。
どっちつかずでは最もダメとなるため、両立が上手く行かないと判断した時は、途中からどちらか一方だけのモノづくりに切り替えます。
今回の場合は無事、両立できそうなので、帯揚げの後、襦袢の制作にかかる予定です。
帯揚げは入念に何度も試験を取り、できることは全て行なった結果、今日の夕方には染め上がってきます。
時間が掛かった分、制作過程を見るスタッフも増えていきましたので、それとともに、この帯揚げの完成を楽しみにしているスタッフ、びっくりするぐらい多いです。
また報告いたします。