七夕に想う、半巾帯のこと。

七夕に想う、半巾帯のこと。

7月7日は七夕。
織姫と彦星の物語は、誰もが一度は耳にしたことがあるはずです。
七夕の夜には、天の川を見上げたこともあるでしょう。

物語に登場する織姫は、もともと「織女(しょくじょ)」と呼ばれ、機織りの技に秀でた女神でした。
天帝の娘として、天の川のほとりで美しい布を織り続けていたと伝えられています。
星に願いを込めるこの行事の根底には、実は「機織りの上達を願う」という古い信仰があるのです。

機を織るという行為は、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交差させることで成り立っています。
縦に張られた経糸に、緯糸を一本一本くぐらせていく。
その積み重ねが一枚の布を生み出します。

織姫が経糸と緯糸を交わらせて布を織り上げたように、となみ織物の帯もまた、数多の糸が交わることで生まれています。
その中から、これからの季節に活躍しそうな半巾帯を、いくつかご紹介したいと思います。

まずは先日の仙福屋Timesにも登場した600経紬でつくった半巾帯。


経糸に紬糸を用いると筬に引っかかるので大変織りづらい織物になるのですが、紬の節と、ざっくりした質感が味となる帯になります。
私自身は、角帯でこの織物を使っていますが、使うほどに馴染んでくるので、出番が多くなる帯です。




    そして、緻密に経と緯を交差させるということでいえば、総紗縫は外せません。


    夏の織物の代名詞である「紗」を、通常の3倍以上という密度で筬打ちして織り上げる、となみ独自の技術になります。
    透け感を保ちながらも、一年を通して結べる特長があり、薄く軽やかな着心地は夏場にこそ真価を発揮すると言えます。



      そして、緻密に織り上げるという点では、帯を結んだ際に絹本来の「絹鳴り」が響く漢錦もおすすめです。

      文様や質感はもちろんですが、糸と糸が擦れ合う音を感じることができるのも、帯を結んでいることを実感できる瞬間ではないでしょうか。




        もとは一本の絹糸が、たくさん寄り合い、経と緯となって交わり合って帯となっていく。
        七夕の夜空を見上げながら、少しでも思いを馳せていただけたら嬉しく思います。

         

        【この記事に登場した商品】

        ■【600経紬の半巾帯】
        https://senpukuya.jp/products/obi-soku-ha-8
        https://senpukuya.jp/products/obi-soku-ha-15

        ■【総紗縫の半巾帯】
        https://senpukuya.jp/products/obi-soku-ha-1
        https://senpukuya.jp/products/obi-soku-ha-5

        ■【漢錦の半巾帯】
        https://senpukuya.jp/products/obi-soku-ha-37
        https://senpukuya.jp/products/obi-soku-ha-38
        https://senpukuya.jp/products/obi-soku-ha-40

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        記事執筆者 / スタッフ中村

        となみ織物の中村です。