時代祭のこと。

時代祭のこと。

10月22日は、時代祭の日です。
794年(鳴くよウグイス平安京)のこの日、桓武天皇が平安京に入ったとされ、「京都の誕生日」とも言われます。

時代祭は、1895(明治28)年、平安遷都1100年を記念して始まりました。
都が東京へ移るなか、「もう一度京都に活気を戻そう」という市民の強い願いが、復興の原動力になったとされています。

時代祭も、その流れの中で生まれました。
行列は、明治維新から平安時代へと、時代をさかのぼるように進みます。
約2000人が、それぞれの時代の装束をまとって、京都の街を歩きます。

その様子を、となみ織物では図案化し、紹巴織で織り上げています。


紹巴織は緻密な織が特長で、柄の再現性に優れた織組織です。
細やかな柄も、丁寧に表すことができます。


ずいぶん以前に制作した図案ですが、織組織の緻密さなどには感心させられます。


現在では織ることのできる職人が限られていますし、おしゃれ着向けの柄を織る機会が増えている昨今、このような帯を織る機会は減ってきています。
それでも、織の完成度などは、見ていても飽きがこず、眺めているだけで気分が上がるように感じます。


時代祭の柄は小物にはなっていませんが、同じ紹巴織の帯地から、緻密さを感じられるアイテムを挙げてみます。
■【仙福屋のご朱印帳袋】シルクロード文様/紹巴織



■【麹塵染の数寄屋袋】熨斗目模様(紹巴織)


■【絹の名刺入れ】雅趣草花図/紹巴織


■【絹の名刺入れ】サマルカンド/紹巴織


緻密さとは少し趣が異なりますが、個人的に好きな雰囲気なので、ご紹介したいと思います。
■伊藤若冲の世界/懐紙入れ【虎/紹巴織】



などが挙げられるかと思います。
古典的な柄や、織の奥深さを感じてみてはいかがでしょうか。

西陣織を取り巻く環境は、決して良いとは言えない状況が続いています。
京都の復興を願って始まった時代祭。
その思いに重ねて、西陣にも良い流れが訪れることを願っています。

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記事執筆者 / スタッフ中村

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