着物に帯を合わせ、帯締めと帯揚げを選ぶ。
最後に手に取るバッグで、着姿の印象が変わることもあります。
今回ご紹介するのは、南蛮七宝文様の「天マチ利休バッグ」。
となみ織物の帯地を使い、手に持った時のバランスまで考えて仕立てた、
すこし小ぶりなバッグです。
持ち手を短くした理由
仙福屋で定番の利休バッグをもとに、全体を一回り小さく、持ち手も短くしています。
仙福屋では、この形を『天マチバッグ』と呼んでいますが、
利休バッグの仲間の一つなので、利休バッグと呼んでも間違いではありません。
見た目には小さな違いでも、手に持つと、そのバランスが効いてきます。
着物姿の手元に小さく収まり、バッグまで含めて、ひとつの着姿になる。
そんな形を目指しました。
荷物を入れる道具としてだけでなく、
持つことそのものを楽しんでいただきたいバッグです。
置いた時にも美しく。持ち手の三点留め

持ち手の付け根は、三点で留めています。
ほんとによく見ないと気づかないところですが、こういうところが
バッグの佇まいをつくる、本当に大切なこだわりも入っています。
手に持っている時はもちろん、どこかにそっと置いた時にも、形が美しく見える。
そんなところにも、目を向けていただけると嬉しく思います。
南蛮七宝を、紹巴織の帯地で
側面に使うのは、紹巴織で織り上げた南蛮七宝の帯地です。
唐長さんとのモノづくりの中で、
となみ織物の帯や着物を代表するデザインのひとつになった南蛮七宝。
今回はその文様を、小さなバッグの中に収めました。
白を基調にした帯地にも、緻密な織による奥行きがあります。
柄だけでなく、絹の光沢や織の表情まで楽しめるのは、帯地のバッグならではです。
持ち手とマチにも、帯地を使いたい
白とグレージュのバッグの持ち手とマチには、
「オッドバリー(ODD-VARY)」を使っています。
異文織の機で織る、となみ織物がバッグのために制作した帯地です。

きっかけは、従来使っていたダックジュエルに代わる素材探しでした。
求めるものが見つからないのであれば、自分たちで作ってしまおう。
そうして生まれたのが、この素材です。
目指したのは、絹の光沢が美しく、強さがあり、バッグとして仕立てやすいこと。
正面の文様だけでなく、持ち手やマチまで帯地でつくりたい。その思いを形にしています。
同じ形のmoimoiシリーズの天マチバッグと比べても、使う帯地で佇まいが変わります。
形は同じでも、それぞれに違う表情がある。帯地の面白さを感じるところです。
装いに合わせて、色を選ぶ
南蛮七宝の天マチ利休バッグは、白・グレージュ・ベージュをご紹介しています。
お手持ちの着物や帯を思い浮かべながら、それぞれの色や仕立てを見比べてみてください。
■ 南蛮七宝の天マチ利休バッグ|白
■ 南蛮七宝の天マチ利休バッグ|グレージュ
■ 南蛮七宝の天マチ利休バッグ|ベージュ
着物でのお出かけに、帯地のバッグをひとつ。
文様や色と一緒に、手元に収まる形の美しさも楽しんでいただければと思います。














