上品綟(じょうぼんもじり)は、隣り合う経糸を交差(綟り)させて織る、となみ織物の綟り織のひとつです。
となみ織物の綟り織は、総紗縫(900紗)とこの上品綟(600紗)、2つの種類で成り立っています。
どんな織物か
昔のとなみ織物はほとんど夏物を制作していませんでした。
それが好みの多様化や温暖化で夏物のモノづくりを始め、試験を繰り返して仕上がったのが総紗縫。
その後、総紗縫とは異なる特徴を持つ織物として開発したのが、この上品綟です。

織の細かさは、通常の紗の倍近く。
ただし総紗縫よりは粗くなりますが、『粗さ』が弱点ではなく、ボリュームを作れる綟り織として、進化しています。
総紗縫との違い

総紗縫はオールシーズン。
上品綟は真冬以外のスリーシーズン+α。
総紗縫が繊細さと独特の透け感なら、上品綟はボリューム感と奥行き、軽さを特徴としています。
透け感のある地に、立体感のある柄。
透け部分と柄との奥行きの差が上品綟の一番の特徴で、総紗縫にはできない柄表現ができます。
代表的な意匠
『作楽間道』
『神坂雪佳の世界』
透け感を活かしたデザインや、広く地を活かした大柄、一色で作る配色の発色。
かなりの多様性を持ったモノづくりができる織組織です。
いま進んでいるモノづくり
【墨描き:千羽鶴】
上品綟に紬糸と銀糸を入れて織り込んだ、墨描き専用の帯地。
ここへ実際に千羽の鶴を描き込んだ特別な帯になります。
帯地は通年使用可能な袋帯です。
実物で確かめる

透けとボリュームの同居は、光にかざしたり、
帯を立てるとそれを一番よく感じることができます。
京都のショールーム(予約制)で実物をご覧いただけます。
ご予約はこちらのフォームから。
→ 織組織シリーズ:総紗縫について
上品綟|Online仙福屋
→https://senpukuya.jp/collections/304
(最終更新:2026年7月)













