【紹巴織の九寸名古屋帯】作楽太子間道

仙福屋の名古屋帯

この名古屋帯は、仙福屋スタッフがデザインし、となみ織物が製織した帯です。
京都西陣の織元である、となみ織物では経糸と横糸の組み合わせで、多種の織物を制作しています。
意匠には古典的な文様だけでなく、中央アジアやヨーロッパなどの各地、人間国宝・神坂雪佳・伊藤若冲、唐長など、
江戸や明治期、現代まで大変幅広い時代のモノを帯の意匠として取り入れて日々モノづくりをしています。
 

意匠について

この名古屋帯のデザインは太子間道と言います。
名前の由来は、法隆寺伝来の『広東錦』の流れを組むところから、名付けられたとも言われている名物裂の一つ。
そもそもは、絣の技法で制作されているものでしたが、となみ織物ではそれを緯糸(横糸)だけで表現致しました。
縦柄を横糸だけで表現するため、一風変わった雰囲気が織物が感じられます。
 

織りについて/紹巴織

緯糸(横糸)で経糸を覆い尽くすほど、筬打ちを行うことで織りなす、大変緻密な織物『紹巴織』。
色糸同士を合わせることで、豊かな中間色を表現することができるので、色彩の豊かな帯を制作することができます。
また、絹独特の光沢や質感をそのまま表すことも得意とする織組織です。
一度、ギュッと結ぶと緩みにくく、コツを掴めば、これ以上結ぶやすい帯は無い。
そんな風にも評される、帯としても大変優れた織物です。
 

用途/お洒落着全般に

用途としては小紋・御召・大島紬などの紬類までお洒落を中心にコーディネートして頂くことができます。
色目も柔らかく、着物との親和性もあり、ちょっと帯締めの使いで大変オシャレに。
季節的には真夏時期(7・8月)を除く、『袷から単衣』の時期と、こちらも幅広い期間、お使いいただけます。