4月に入ってから、今までとは大きく違うモノづくりが増えています。おそらく今年はずっとこの調子だと思いますが、八寸と九寸名古屋帯づくりです。
袋帯への要望はいつも通りあるので、いつものモノづくり+αとなり、結構忙しくさせて頂いています。とにかく、お客様の期待がもっと軽く、もっと気軽に、もっと綺麗に結びたい。
そんなお声ですので、過去作っていない織組織を考えて、糸使いを試験して帯づくりを進めています。おそらく、そういった帯の紹介が今後増えていくと思います。楽しみにしていてください。
上の写真は、前日奈良へ行った際に撮影したものです。よく見て頂くと細かな縞が見えます。これは唐長さんの文様、縮緬縞(ちりめんじま)。その襖の写真です。
実際の唐紙や板木を見たこともあるので、歴史の重み等は知っていましたが、実際に襖として使われた文様は、そこにプラスして何とも言えない空気を持っています。本当にシンプルなデザインなのに、ずっと見ていたくなる、立ち止まっていたくなる。そんな雰囲気です。
となみ織物では、この縮緬縞のモノづくりは、今のところ御召緯をつかった着物だけですが、帯もチャレンジしようと思っています。おそらく、後述のように八寸名古屋帯かな・・・
4/9 縞の帯
キッカケは夏物の帯が少ないという話から制作がスタート。
織のベースは上品綟。経糸同士を交差させて織る織物で、すでに地自体が通常と違った手が入っています。ここを崩すのは難しく、なかなか新しいモノづくりができていませんでした。
ここから一歩飛躍して、新しいモノづくりをするための試験織。その延長線上で形になったのが、この夏単衣の縞の帯です。
『試験』と名が付く通り、帯一本織るには大変な無理が入っています。そのため織り上がりは遅いですが、出来上がった帯は社内外ともに好評。一つのシリーズとして、これから発展させていこうと思います。
シリーズ名は『作楽間道』です。
4/11 帯揚げ防染糸
帯締めや帯揚げの場合、既存の組やデザインに配色をして、
そこから、もう一歩進めたモノが完成し始めています。その一つ、
全体を無地で染めると、柄が浮いて見える。
■ Online仙福屋/織り帯揚げ
https://senpukuya.jp/search?q=
4/17 根善社長
忘れてはいません、ちゃんと進めています。 今年10月のきものショーに向けてのモノづくりです。
根善さんと話をすり合わせる段階。図案をつくる締め切りが5月中旬。それまでにショーの全体像を決めていかなくてはいけません。今年は昨年と大きく変わりそうです。
◼︎TKC/となみ織物きものショー
https://youtu.be/BfRe72kNN5c
4/19 映画 フィシスの波文
京都の初日に観にいきました。5月2日に終わり、次は神戸、新潟・・・と順次公開されていきます。勉強になりました。そんなお声をたくさん頂きます。
京都 京都シネマ 〜5/2(木)
神戸 元町映画館 5/11(土)~5/17(金)
4/23 別注の反物
今月の別注品は・・・、と書けるほど最近は本当に多くの別注品を頂いています。デザインや色だけでなく、生地まで選んで制作していくモノづくり。
自分のモノづくりだけではなく、具体的にお客様を想像しながら、できるだけ、想像される一歩先ぐらいを提案して、キャッチボール。完成に近づけていきます。
できない、と言いたくなることもありますが、何とか別の方法で・・・、手段を考えてものづくりをするなど、こちらが学ばせてもらうことも沢山あるモノづくりです。
4/25-27 大島紬産地
生産量が激減している大島紬。都城、鹿児島、奄美と回ってきました。
写真は東郷織物(都城)の大島紬のハギレです。いつ上がってくるか?分かりませんが、となみ織物の別誂として、大島紬を依頼してきました。京都に戻ってからは、これに合わせて、帯づくりです。
前述のとおり、いつもなら袋帯ですが、今回は八寸まで含めた、この着物に合う帯を作ろうと思います。
5月には鹿児島から機屋さんが来られるので、帯を見てもらって、大島をつくってもらう。などなど、産地としては厳しいながらも、できる限りのことは最大限やりたいと思います。
SNS/YouTube 仙福屋宗介チャンネル
【 仙福屋宗介チャンネルへ 】
こちらも随時更新しています。更新頻度のムラも多少ありますが、どうぞよろしくお願いいたします。
人気は雑談コーデです。
■ 雑談コーデ