9月のモノづくり、奄美・鹿児島へ

9月のモノづくり、奄美・鹿児島へ

9月中旬の奄美大島

ぐるっと回っても飛行機の都合でかなり時間があったため、機屋さんと普段行かない地域へ連れて行ってもらいました。その時の写真。

基本的にどの季節も木々は濃い緑ですので、そこまで季節を感じることはありません(特にこの日は35℃)が、なにかやろうと思う、元気を頂いてきました。

奄美には、となみ織物のオリジナル大島紬『あまみーいろ』があり、その中で新しいものをしながら、できるかは分らない完全新しいモノづくりにチャレンジするなど、ワクワクする話ができています。周りを見ると、なかなか厳しい状態ですので、今の環境に感謝です。

9/4 襦袢

絹の洗える襦袢は型染めで染織。そのため、他の色のバランスを考えながら、配色変更も可能です。ずっと同じ色で作り続けることも、もちろんできますが、『今回の染色ロットだけ変えてみる。』

そんな寄り道も刺激があるので、時々やっています。効率化とよく聞きますが、自分には馴染まないので、寄り道です。

ちょっとしたことですが、妖精の洋服をグリーンから赤へ配色変更。基本的には、グリーンが原形。たまにはこんな風に遊んでみるのも、モノづくりとして面白いと思っています。

■襦袢染め/CandyCircsus(ここでクッキー気球/同じ職人さんに染織して頂いています)
クッキー気球の襦袢制作/職人動画 vol,8

9/19 イルカ海遊記

最近のとなみ織物のInstagramでは、動物を主題にした帯を紹介しています。
その3本目に登場したのがこのイルカ海遊記。
イルカの帯といえば、そうですが、水流が生き物の様に(個人的には若冲のボタ雪を思い出します)、動いています。
織は紹巴、おそらくこの織物でしかこの雰囲気は作れないと思います。

この前2本も、貴品シリーズの動物を主題にしたもの。
一目惚れで手に取られる方がとても多いシリーズです、ちなみにこの貴品シリーズの中には、ほぼお太鼓柄だけで制作した上品綟バージョンもあります。こちらは夏前、春先くらいからとても人気です。

9/22 八寸名古屋帯

縞やikat、Kilimなどシンプルな柄の多かった、となみ織物の八寸名古屋帯ですが、要望をいただくこともあり、新しい傾向のモノづくりをしています。
色数の制限があるため、なんでも作れるわけではありませんが、モノづくりとしてはとっても難しい。色数制限、幅制限、風合い、素材など今のところ解決しなくてはいない制限だらけ。

その中で、一本ずつ制作しては検品。ちゃんと組織しているか、キズは出ないかなど、いつも以上にチェックしています。糸使いはシンプルに見えるため社内でも、簡単に意匠図ができそう、と思っている人もいたりする帯。
帯地裏糸については、帯づくりの中で永遠の課題の一つ。実はこの八寸だけでなく、総紗縫でもぶち当たっています・・・。

9/25 奄美→鹿児島

産地自体が非常に元気がありません。

どの産地でもいえる、後継者の問題だけでなく、生産量も含め、なかなか大きな問題があります。その中でも数軒は前向きにモノづくりをしているところもあり、基本的にそういったところとお付き合いをしています。

どちらが先かわかりませんが、となみ織物はとにかくモノづくりする会社、話が通じるのは、やはりそういったところ。というわけで今年の後半から来年に掛けて、面白いものが上がってきます。

9/29 総紗縫+/作楽

総紗縫のモノづくり。

と言いながら、総紗縫をもう一度0ベースから考えて、はじめたモノづくり。少しずつ変化し始めています。今回の帯も総紗縫らしからぬ、ぼかしや透け感が表現できました。簡単に書くと、無地部分に糸がたくさん通り、柄部分には糸が少ない。従来とは反対の表現の仕方。

これが一つの帯づくり、特に綟織として定着できると嬉しいです。

他にない、表現力を持っていますので、総紗縫、もう少し色々とやってみたいと思います。

今年半年は、ほぼ試作に明け暮れていました。それが徐々に当初の予定とは形が異なっているものもありますが、形になり、ようやく帯として世に出ていきそうです。

雑談コーデ

恒例の雑談コーデは毎週週末にUPしています(最近は日曜日)。

難しいと感じられることの多い、コーディネートの部分を敷居が下がる様に雑談を交えてお送りしています。

帯も超新作(場合によっては試作的なものも)から、社内の奥から持ってきたものまで様々。小物はOnline仙福屋で並べているものを中心に合わせています。

今回は、

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