2024年12月

2024年12月

12月中旬 奄美大島

年末の挨拶と来年のものづくりを兼ねて、奄美を訪問しました(紅葉がないため、いつも通りの景色が新鮮でした)。となみ織物が取り扱う着物は、仕入れもありますが、多くが自社が携わったオリジナルのモノづくり、それが年々強まっています。

奄美では、あまみーいろです。

その新しい試みとして、ものづくりの空気が伝わる様に、あまみーいろのInstagramページも開設しました。

https://www.instagram.com/amamiiro/profilecard/?igsh=MWZkbzEyaDR4eGljeg==

ここで紹介する着物には、西村さんのモノづくりへの気持ちが伝わる様に、実は一つ一つに詩をつけています。

来年も様々な形でモノづくりが伝わる様にやっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

12/3 アリス帯総紗縫

以前、白黒(銀)で製織していたアリス帯/総紗縫。

型で染めるアリスシリーズの帯揚げが、非常に人気のため、白(銀)部分を抑えめのゴールド、黒をさらに黒くして製織しました。

表地は織り上がってきたので、裏は通常の総紗縫のように選択できるようにするか、裏地も特別仕様で制作するか、年明けまで少々持ち越すモノづくりです。

◼︎仙福屋のアリス帯揚げ
https://senpukuya.jp/products/obiage-222

今年後半は、この柄で染めた帯揚げも人気でした。

 

12/11 タイル織

オオバタン、若冲の白象に続き、タイル織プレミアムで制作した帯がこのクジラ。若冲の作品をモチーフに制作したものです。

当初予定よりも作り込み過ぎたため、現物を見ていただきたい帯です。格子に見える箔で織り上げた箇所は染料がのらないため、染め自体非常に難しく職人泣かせな帯として、定着しそうです・・・。

まだこれからのシリーズのため、定着すると困るのですが、織と染めの表現自体は評判上々です。来年も色々と挑戦できるモノづくりです。

 

12/16 取材

来年、紹介できると思いますが、海外からの取材を受けています。松皮染の帯を染めてもらっている所です。

今年は南蛮七宝文様の大島紬で映画があったりもしましたが、少しでも職人に光が当たると嬉しいです。

 

12/20 総紗縫+麹塵染

総紗縫に麹塵染の糸を緯糸で織り込んだ帯地になります。以前も経糸、緯糸に使い製織し、一旦終了した帯がありました。

それを復活するわけではありませんが、新しいコンセプトでものづくりをするための土台になります。色の変化がいつもと異なり、織物の奥行きを作り出すために、麹塵染の糸を利用してみました。重厚に重ねた織表現のため、最終どんなところで着地できるか、来年早々の楽しみです。

◼︎麹塵染/Online仙福屋
https://senpukuya.jp/collections/40

このほかにも、10月ショーで初公開してから、少しずつ大事に育てているモノづくりもあったりと、来年は帯メーカーらしい展開も楽しみにして頂けると嬉しいです。

それでは、来年もよろしくお願いいたします。

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