最初の月

最初の月

『2/8 二条城前』

年に1度積もるかどうかの京都の雪。それも、今年は珍しくしっかり積もりました。

この日は京都にいましたので、二条城まで散歩。雪をモチーフにした帯といえば、若冲のボタ雪っぽいデザインの雲龍錦や同じく若冲の鳥と雪モチーフがあったなぁなど、考えながらかなり沢山の枚数を撮影しました。

これを書いている今週の京都の週間予報は18℃の日もあったりと、突然の春。みなさん、体調にはお気を付けください。

となみ織物としては2月が決算後、一番最初のバタバタした月になります。3月はようやく本格的に色々と始動していく月となります。

 

2/1 中野大輔氏 銀座個展へ

初日にお邪魔してきました。

少しサプライズ的に、中野大輔氏の作品をモチーフにした帯を3本、展示させて頂いていました。帯デザインは、白木蓮、蝶に三日月、節分草。

前2本は袋帯(箔、糸糸)、節分草は名古屋帯です(ちなみに節分までの限定公開だったので数日のみ)。

いつかは日本画と帯とをギャラリーや画廊の同じ場所で展示したい、と思っていたところ、突然それが叶ってしまい、じつは自分が一番驚いています。

◼︎中野大輔氏Instagram
https://www.instagram.com/nakanodaisuke1229

 

2/3 本袋+1

【本袋に染めを施す】という、誰もやったことがない、みんな手探りで可能性を探る、モノづくりをしています。

デザインよりも、『こんな帯が作りたい。作れば面白いはず。』の気持ちが先行しているため、なかなか関わる人同士のピントが合わない中、それでも確実に積み上げていこうと進めています。

試作ですか?と言われることもありますが、試作ではなく、ちゃんと帯として本袋として結べる完成度をもちながら、合わせて試行錯誤。一旦完成しても、次はそれとは異なる新しい技法を加えながらモノづくりをする感じ。

新しい紋も制作していて、それには新しいコンセプトで進む段取りになっています。

◼︎Senpukuya5 モノづくりのInstagram
https://www.instagram.com/senpukuya5

 

2/17 あまみーいろ

奄美大島の西村公一氏とコラボで制作する大島紬、あまみーいろ。

このあまみーいろ、一人の職人が月に1反も織れませんので、現在のところ、最大一月あたり5-6反、これが生産量のマックスとなっています

織るだけではなく、糸染は西村社長自らが行うため、糸染にも時間がかかり、もちろんデザインもとなるため、今後も減ることはあっても増えることはない、大島作りです。

その分、一反に対する思いもありますので、できる限りそれを写真と文章で形にして残しています。

◼︎あまみーいろInstagram
https://www.instagram.com/amamiiro

 

2/21 青のタッサー

タッサーシルクをつかった、となみ織物の反物があります。通常の絹糸+タッサーシルク+紬糸を掛け合わせて織る白生地です。

昨年のショーときは、これを赤で染め、オオバタンの帯とコーディネート。この組み合わせはバランス面、印象深さなど大変素晴らしいコレクションだと高い評価を頂きました。

◼︎Collection no,17/TKC
https://youtube.com/shorts/lPv-VOVCOCQ

非常にシンプルな染色技法のため、タッサーの光沢と地紋の美しさが際立ちます。うまく生地の特性を活すことができるので、個人的にも他の色でも制作したかったモノづくりでした。そのため、次はとなみ織物の代名詞青・ブルーをつかって生地を染色。

元々が数をつくろうと思っていないので、前回の赤と同じく1反分の染料しか作らないモノづくりです。

赤のときと同じ、どんな帯を合わせる?という話がでてきそうですので、この着物に合わせる帯も考えて、となみ織物InstagramにUPしていければと思っています。

◼︎となみ織物Instagram
https://instagram.com/tonamiorimono

 

YouTube 雑談コーデ

バレンタインデーだったこともあり、恒例の雑談コーデは赤のカゴ絞りが登場。超新作の帯から本袋、汕頭刺繍など盛りだくさん。昨年もちょこっとしていましたが、今年は赤のモノづくりも意識したいと思っています。

◼︎雑談コーデ#53

前編
https://youtu.be/4ubFTiu-nmw

後編
https://youtu.be/5Ddde__Llo8

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