自分の心地の良い色でいつも通りモノづくりをしていると、いくら柄が新しくても既視感を感じることがあります。仕方ない、これがブランドカラーと、いってしまえばそれまで。ですが、一方でどこかつまらない気持ちがあることも確かです。
柄も色も全く新しい図案を形でモノづくりをする。などすれば対処方法になりますが、それをずっと続けることはなかなか難しいです。
まず、今すぐできて、継続的に変わり続ける。そこを考えると、いつもの配色に+αすること、それは可能です。たとえば、織りの帯は一本のみで終わることは少ないく同じ柄を何本か織ります。
その最後に、いつもは使わない色を効き色(地色でもOK)として、一本+して織る。もちろん、その色も適当ではなくて考え抜いた配色で織り上げる。これだけです。
もちろん、失敗もありますが、最初、となみブルーが生まれた時も、こんなところか生まれましたので、しばらくしたら、もしかして、となみブルーのような色が生まれてくるかもしれません。
八寸名古屋帯、iKatはそんな機会が多い帯ですので、バリエーションも増え、となみ織物の次のモノづくりが見えてくるかもしれません。
ちなみに、帯締めや帯揚げでも、時々そんなことをしています。
◼︎四分矢羽帯締め
https://senpukuya.jp/products/obijime-90
◼︎楊柳/斜めぼかし
https://senpukuya.jp/products/obiage-177