扇子作りを通して、総紗縫の凄さを知る

扇子作りを通して、総紗縫の凄さを知る

先日、Onlineへアップした総紗縫の扇子。

◼︎総紗縫の無地扇子
 →https://senpukuya.jp/collections/171

帯地でつくるには、なかなか大変でした。

使う帯地、紹巴織は無理にしても、紗系(上品綟や総紗縫)だったら
余裕だろうと制作時は、思っていました(文様入りの制作時)。

とくに今回は上品綟を加える予定で試作に入りましたが、
そもそも帯地を触った段階で職人からの返事は難しい。
そこからの工夫もあって、なんとか帯地が収まるのが、限界。

商品化は難しかったです(まだ諦めていませんが・・・)。

扇子は、基本的に『紙』で制作されることが想定しているため、
帯が薄くても、そう簡単にはいきません。
あまりに難しいという言葉を連発されたので、
『紙って薄いんだ・・・』と実感することができました。

今回、職人さんが言われたのが、
『この帯地(総紗縫)が帯としては異次元の薄さやわ。』

とびっくりされていたこと。

えらく遠回りして、総紗縫の凄さを再発見できた、
今年の扇子づくりでした。

 

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