となみ織物は今まで制作してきた、数万柄を所蔵しています。
日々のモノづくりとしては、基本的に新たに図案を制作しています。もちろん、所蔵している柄から再度モノづくりすることもあります。今、手がけようとしているものは、古典柄の荒磯の帯。設計自体は、随分前のモノづくりです。
この頃は、今よりも糸数を多く(現在は帯を軽くするため、糸数を減らす方向です)、印象でいうと密度が高い、重厚なモノづくりだと思います。帯の裏を見ると、糸が沢山通っています。
最低限の手は入れつつも、この設計はできるだけこのまま。ただ自分が紋作りに関わったものではないため、制作の発想が全く異なる場合もあるため、制作当時を想像しながら、分解するように進めています。
最終の形としては色数は少なく、+1効き色みたいなイメージであげたいと思います。
どこまで鯉を織で立体感をつくれるかなど、まずは配色替えのあと、試験織するところから。