不明にしたい織組織① 金唐革織

不明にしたい織組織① 金唐革織

社内にスタッフがいつも全員いるとできませんが、
出張中のスタッフも多いので・・・

帰ってきた時に、それがどの織組織で織られているか、
???となるモノづくりをしようとしています。


目標というわけではなく、
新しいモノづくり一つの基準にしています(自分の中で)。


最近、その中のメジャーなモノづくりとしては、八寸名古屋帯。
初見では『これは、新しい織組織?』と聞かれ、気づかれませんでした。

ちなみに、この織物のベースは異文織。
通年結べる、ハリのある織物。麹塵染の帯としても人気です
それを改良、基礎部分の糸使いも大きく変え、
裏糸は渡らせず、風合いも佇まいも異なるので、ほぼ誰も分らない。
モノづくりに仕上がりました。

分らないのもを目的にしているわけではなく、
使いやすさ、色の美しさ、結びやすさなどはもちろんですが、
社内でも分らないほど新しいモノづくりとも言えます。

 

そして、今制作しているのが、写真の帯。
金唐革のイメージを元に、絹織物で製織したらどうなるか?
その最初のモノづくりです。

金唐革はヨーロッパ生まれの装飾革のこと。
なめし革の上に唐草や花鳥などを型押しで浮き上がらせ、
金泥や彩色を施した豪華なもの。宮殿なの室内を飾る壁材。

日本には鎖国時代に入ってきて、和紙などをつかい、
アレンジされています。

これを帯で表現しようしています。

重い柄ももちろんですが、まずはシンプルなところから。

写真からでもなんの織物か、
わかる方はわかると思われますが、いずれは触っても分らない。

そんなモノづくりも一方では目指しています。

ブログに戻る