社内にスタッフがいつも全員いるとできませんが、
出張中のスタッフも多いので・・・
帰ってきた時に、それがどの織組織で織られているか、
???となるモノづくりをしようとしています。
目標というわけではなく、
新しいモノづくり一つの基準にしています(自分の中で)。

最近、その中のメジャーなモノづくりとしては、八寸名古屋帯。
初見では『これは、新しい織組織?』と聞かれ、気づかれませんでした。
ちなみに、この織物のベースは異文織。
通年結べる、ハリのある織物。麹塵染の帯としても人気です
それを改良、基礎部分の糸使いも大きく変え、
裏糸は渡らせず、風合いも佇まいも異なるので、ほぼ誰も分らない。
モノづくりに仕上がりました。
分らないのもを目的にしているわけではなく、
使いやすさ、色の美しさ、結びやすさなどはもちろんですが、
社内でも分らないほど新しいモノづくりとも言えます。
金唐革のイメージを元に、絹織物で製織したらどうなるか?
その最初のモノづくりです。
金唐革はヨーロッパ生まれの装飾革のこと。
なめし革の上に唐草や花鳥などを型押しで浮き上がらせ、
金泥や彩色を施した豪華なもの。宮殿なの室内を飾る壁材。
日本には鎖国時代に入ってきて、和紙などをつかい、
アレンジされています。
重い柄ももちろんですが、まずはシンプルなところから。
写真からでもなんの織物か、わかる方はわかると思われますが、いずれは触っても分らない。
そんなモノづくりも一方では目指しています。